| |
最近、気になるTVコマーシャルがある。いわく“シャンプーできるリンス”というものなのだが、「そうかぁー、リンスで洗えばよかったんだ」って、おい、ちょっと待ってくれ。“シャンプーできるリンス”ってのは“リンスできるシャンプー”と、いったいどこが違うんだ。
きっとはじめ、シャンプーにリンスを混ぜてみて、お、こりゃいいや、てなモンだったんじゃないだろうか。で、あ、こりゃリンスの手間が省けて便利だわ、と、みんなも満足してたわけだ。ところが、人間、ワガママであるから、そーいう快適さには、あっという間に慣れてしまう。やがて、確かに便利だけどいまいちリンス効果が弱いなあ、とか、仕上がりがパサパサするとか、文句が色々出てくる。で、しょーがないので、だんだんシャンプーに混ぜるリンスの量が多くなって、気がつけば50%を越えてしまった。こりゃーもう、シャンプーとは呼べないよな。うん、じゃ、“シャンプーできるリンス”ってことにしようぜ。
もちろん、これはわたしのシロウト考えである。ホントは近代科学の粋を結集し、『リンス効果のあるシャンプー』とか『シャンプー効果のあるリンス』を作ってるのかもしれない。さらに、わたしが言いたいことは、シャンプーやリンスではなく、この“リンスできるシャンプー”が“シャンプーできるリンス”にたどり着いた様子が、まるで昨今のRVを思わせる、ってことなのである。
|
|
思えば昔の4WDなんて、快適性のカケラもなかった。乗り心地、オーディオ、エアコンなど、悪路を走破するために、すべてのことを犠牲にしていたからだ。というか、素朴に言えば、そこまで手が回らなかったわけだ。
しかし、あるとき誰かが、4WDにエアコンをつけた。すると、車内がやたら快適になった。快適になったら、窓をあまり開けなくなり、やがて窓の開け閉めがおっくうになったので、パワーウインドウが欲しくなった。窓を閉めてるのが当たり前になったら、車内をもっと静かにしたくなったので、ボディの遮音材が増えた。車内が静かになったら、こんどはラジオじゃ物足りなくなったので、CDチェンジャー付き8スピーカーのオーディオを付けた。で、どうせ滅多に悪路なんか行かないんだからってんで、サスを柔らかくして乗り心地を良くした。で、カッコいい4WDですよ。ごっついタイヤを履いて、スペアはリアに背負ってますよ。でも実は、セダンの快適性がありますよ、って、あのね。だったらセダンを買えばぁ?
これは冗談ではない。RAV4などは“シティカーだもんね”で売ってるからいいが、ラフロードで試乗会が行われて、「本気で走らないでください。このクルマは、そーいうクルマじゃないですから」なんて広報担当に言われる、リアゲートにオールテレインを背負った4WDは、実在するのだ。
|
|